お知らせ

「官民連携まちづくりのリアル」パネルディスカッション開催報告

2020年10月17日、一般社団法人まちのtoolbox主催、第2回「生涯活躍のまち・つる ビジネスプランコンテスト」がオンラインにて開催されました。

前回に引き続き、ファイナリストに選ばれた5チームと、一緒にビジネスプランをブラッシュアップする12名のメンターの皆様、そして一般の方にもご参加いただきました。

当日の内容を簡単ではありますが、お伝えいたします。

パネルディスカッション「官民連携まちづくりのリアル

第2回目となる今回は、パネルディスカッションにて「官民連携まちづくりのリアル」として「政策」と「ビジネス」をどう掛け合わせるか?というテーマにて行政と民間の立場からディスカッションが行われました。

ファシリテーターはプロボノとして都留市の活動に関わってくださり、「デジタル都留市民」というFacebookグループの創立メンバーでもある加藤雅士氏です。

まちづくり法人設立の経緯

都留市は2015年に「生涯活躍のまち・つる構想」を立ち上げ、それから5年以上様々な取り組みを行ってきました。2019年にオープンした「ゆいま~る都留」には60世帯以上のアクティブシニアが移住し、「生涯活躍のまち」のトップランナーとして注目を集めてきました。そして2020年4月、官民連携のまちづくりを推進するための組織「一般社団法人まちのtoolbox」を設立しました。

パネルディスカッションでは都留市総務部長の小宮敏明氏より、「生涯活躍のまち・つる構想」を進めていく中での行政としての経緯・課題「一般社団法人まちのtoolbox」の設立に至った経緯についてお話いただきました。

そして「官と民」両方の立場を経験した、一般社団法人まちのtoolbox 代表理事の伊藤洋平と、民間の立場からまちづくりに関わるC-table株式会社 代表取締役の田邉耕平氏に、上記活動に参加した経緯や理由をお話ししていただきました。

「まちのtoolbox」設立後、まちにおきた変化とは?

「まちのtoolbox」設立後、「都留市が明るく活動的になってきたよね、まちの雰囲気変わったよね、との声を住民の方々よりいただいております」と話す都留市総務部長の小宮敏明氏。

行政の課題であったスピード感や公平性に重点を置くことによる自由度の低さについて一定の解消が見られる中、今回のビジネスプランコンテストも構想から約半年という早さで実現することができました。

他にも、

「地元の商工会や大学生や高校生、そしてオンラインの活用により市外の人、今までつながらなかった人たち同士のつながりができました。(田邉耕平氏)」

「今まで市が築いてきたものが礎となり、その上にまちのtoolboxの活動があります。元々あった都留のオープンな気質により、とてもいい循環になっていると思います。(伊藤洋平氏)」

など、ポジティブな面が多く産まれているとのことです。

「生涯活躍のまち」と「ビジネス」の連携可能性

今回のパネルディスカッションでは、都留市の行政がもともと持つ「オープンな文化」、その中で発足した「新しいまちづくり組織」、そして「デジタルテクノロジーの活用」によって、市内市外の多くの人がまちづくりへの関わりが産まれ、その中での自己実現や他者貢献の循環が産まれはじめていることが共有されました。

また、オンラインの時代だからこそ、都留市というリアルな場所で関わりを創ることの価値も強調されました。

これから先、多くの地方自治体が抱える人口減少、高齢化という課題に対して、「行政主体の課題解決型」だけではなく、そこに暮らす人々や外部の新しい価値観をお持ちの方々によるポジティブな未来に視点をむけた活動・事業創出ことが「生涯活躍のまち」のコンセプトになる。

まちづくり団体がハブとなり、市内だけでなく市外の新しいアイディアをカタチにする当ビジネスプランコンテストは、その1つの仕組みになるのではないかと思います。

次回パネルディスカッション

次回11月14日(土)13:00~ のパネルディスカッションは、

「人口減少社会における地域コミュニティとお寺の挑戦」です。

人口減少していく地域の中で、数百年と地域コミュニティのハブで有り続けた「お寺」が今、どのような課題と未来を描いているのか。都留市で活躍するお2人の住職にご登壇いただきます。

また、12月12日の最終発表はオンラインで公開いたしますので是非多くの方にご視聴いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

以降のスケジュール

・2020年11月14日(土) パネルディスカッション&メンタリング3回目

・2020年12月12日(土) 最終発表会